スマートフォン、タブレットが仕事に使える道具になるかはクラウドで決まる

スマートフォンやタブレットを道具として見よう

今の若者はスマートフォンだけしか持っていないと嘆く声や、仕事にも使える道具としてPCを持ちなさいというお節介が聞かれることがあります。

スマートフォンやタブレットはおもちゃと認識されている節があり、そういった認識がこういう発言に繋がっています。しかしスマートフォンやタブレットは急速に「使える道具」となってきています。

クラウドの時代のターミナルとしてAndroid端末は機能する

ターミナルをご存じでしょうか。ターミナルは従来、UNIXサーバーなどのデータの入出力を担った物理的なデバイスでした。現在ではターミナルと言えばターミナル・エミュレータを表すことが多いですが、ターミナル・エミュレータがエミュレートしている物理的なデバイスがターミナルです。

UNIXサーバーとターミナルで構成されるシステムは、サーバ・クライアントモデルに基づくシステムだと言えます。サーバは文字通りUNIXサーバーで、クライアントがターミナルです。この関係は現代のコンピュータ・システムの様々なところに見られます。

クラウド・アプリケーションにAndroid端末から接続している場合の関係は、この関係と似ています。大きな計算能力を持ったクラウド・サービスのベンダのシステムに、入出力に特化したデバイスを繋いでいます。

Android端末で何ができるかということは、概ねクラウド・アプリケーションがどれだけ充実しているかによります。この記事では、私がAndroid端末上でどのようにクラウド・アプリケーションを利用しているかについて書きます。

なお、この記事は全てAndroid端末で書かれています。

クラウドのオフィスソフト

オフィスソフトはPCの基本的な機能と言えますが、クラウドのオフィスソフトにGoogle Docs、Google Spreadsheet、Google Slideがあります。編集したデータは自動的にGoogle Driveに保存され、スマートフォン/タブレットとのデータ共有、閲覧、編集が容易です。

Google Docsはスマートフォンからでも文書が読みやすく、文章の編集やスクリーンショット、写真など画像の貼り付けも容易です。

例えば携帯のカメラで撮影した画像をそのまま編集中の文書に載せることも出来ます。以下のスクリーンショットはスマートフォンからGoogle Docsを使ってこの記事を編集しているときのものです。

Miracastを使ってプレゼン

また、Miracastなどで外部ディスプレイに接続した状態でGoogle Slideでプレゼンテーションをすると以下のような画面になります。

Miracastの受信用端末としてとして7インチのAndroidタブレットを使用しています。Miracast受信用端末にはスライドが表示され、Miracast送信用端末にはスピーカーノートや経過した時間、現在何枚目かといった情報も表示されています。スライドは学生LTというイベントで使用したものです。

Google Drive

Google Driveに保存したドキュメントを検索する場合、本文も検索対象に含まれます。例として「21世紀」と検索してみます。

検索結果の一番上のスライドには、21世紀の資本についての講義を紹介するスライドが書かれていました。

Googleのオフィスを常用していると、大分前にメモした気がすることや、喋った気がすることなどをGoogle Driveの協力な検索機能を使って探せます。また、書いたものを共有することが容易で、共同編集も可能です。

クラウドの開発環境

先日、Cloud9というクラウドの開発環境を提供する企業をAWSが買収し、自社のクラウド・コンピューティング・サービス「EC2」上でIDEが動くクラウド・サービスをリリースしました。EC2のインスタンスは、使った時間に対する従量課金制で、想定されるワークロードの重さなどに応じてフレキシブルにプランを変更できます。

例えばコーディングの際は最小の性能のプランで起動し、ビルド時のみ上位のプランで動かすなどすると、コストパフォーマンスが高まります。

手元のPCで開発をすると、コードやテストを書く多くの時間でコンピューティング・リソースの多くが眠ることになりますが、クラウド・コンピューティングであれば、より高い稼働率で動かすことが可能です。原理的にはコストパフォーマンスの高い方式だと言えます。

ログインする度EC2が立ち上がる

デフォルトでは、ログアウト後30分でCloud9が動いているEC2インスタンスがストップします。再度ログインすると自動的にEC2インスタンスが立ち上がります。

日本語もOK

Python3で日本語を表示してみました。デフォルトで日本語にも対応しています。また、補完も効きます。普通に良いIDEです。

クラウドでバージョン管理

Githubを始めとするGitをベースとしたコード・ホスティングサービスにクラウドの開発環境からアクセスしたとすれば、クラウドでバージョン管理までが完結することになります。Cloud9にはデフォルトでGitが導入されています。

今後も増える?

スマートフォンのネットワーク機能が年々進化していることを疑う人は居ないでしょう。3Gの時代から4Gの時代になり、スマートフォンでできることは大幅に増えました。

この先、スマートフォンのネットワーク機能が進化していき、またユーザーが増えていけば、更に多くのクラウド・アプリケーションがリリースされるでしょう。

つまり、スマートフォンやタブレットで出来ることは今後増えていくと考えられます。まだスマートフォンをおもちゃだと思ってるの?という時代はすぐそこなのかも知れません。

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