HPC市場は向こう5年で1兆円成長する。2015年$280億から2020年$366億へ

HPC市場は成長市場

昨今「AIが第四次産業革命を起こすか」と言われるほどディープラーニングを用いたAI開発が注目されています。ディープラーニングを用いたAI開発には大きな演算資源が必要となり、必然的に大きな演算能力のレンタル市場が拡大するのです。

さて、HPC市場は拡大すると言う定性的な話を、一体どれくらいのビジネスチャンスがあるのかと言う定量的な話に落とし込むことは、DellはHPE/SGIなどの、HPCに関わる多くの企業にとって重要なこととなります。HPC市場は一体どれだけ伸びるのでしょうか。

marketsandmarkets.com

Market and market社の調査によると、HPC市場の規模は2015年の時点で$280億であり、今後5年間で$366.2億まで成長すると試算出来るようです。つまり5年で$86億、現在のレートで1兆円成長するわけです。

AWSの台頭

HPC市場はどのように伸びるのでしょうか。上記の調査によると、特に伸びるのはHPCサーバー市場のようです。大規模なHPCシステムを集中管理し、必要な人に切り分けて使うというスタイルが一般的のようです。

スーパーコンピューターと呼ばれる大規模なHPCシステムは既に様々な人に貸し出されては居るのですが、演算資源を貸し出すの言うことは今後益々一般的になっていくと見られています。その象徴とも言えるのがAmazonのAWSです。

AmazonのAWSは演算資源を仮想化し、フレキシブルに貸しだすと言う無駄のない方式を取っています。無駄が無い分安く、気軽に借りられるのが特徴です。

家や会社にある演算資源は一体どれだけ有効活用出来ているでしょうか。仮に常に立ち上がって居たとして、CPUに殆ど負荷のかからないWebの閲覧や文書の作成などに使う時間が圧倒的に長いのでは無いでしょうか。実際、きちんと演算資源を使えるのはゲーミング用途くらいで、手元にある演算資源は基本的にフル活用出来るものではありません。

良いグラフィックボードを買って、ディープラーニングをさせることで活用するにしても、プログラムを組む時間中はGPUの演算能力は眠っているわけです。そうしている間に次世代のGPUが出来上がり、せっかく買った演算資源も相対的に価値が下がります。自宅にリッチなHPC環境を作ることは、必ずしも良いこととは限らないのです。

GPGPUサーバーはそのような背景から伸びます。AWSのようなサーバー事業者は、その演算資源をフル活用出来るからこそ、GPGPU用の信頼性の高いTeslaを導入しますし、最新のGPUをいち早く導入するわけです。

このことから例えばどのような事業への参入が考えられるか

例えばAI開発を齧ってみたいと言う非エンジニアは沢山居ます。これだけ日々注目されているのですから、ビジネスマンなら当然思うことでしょう。

例えばAWSでGPGPUサーバーを借りて、テンソルフローなどのフレームワークを触るためのフロントエンドを用意すると言う事業が考えられます。非エンジニア向けを謳い、講演会などを開いてブランディングをすれば、勝ち目はあるのでは無いのでしょうか。このような事業を行うベンチャー企業を仮定した場合、ミッションは「AIの可能性を知らしめる」とでもなるのでしょうか。

AIそのものにこれだけ大きな需要があるのですから、AIがどのように出来上がるかを学びたい、学ばせたいと言う需要も当然尽きません。AIを触ってみることで、AIで何が出来るかのイメージが掴め、自身の業界への応用が考えやすくなります。

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