ARMプロセッサの開発に日本企業が参入しなかったことは大企業の足回りの重さを表してる

なぜ日本のIT企業はARMのモバイルプロセッサ事業に参入しなかったのか

ARMモバイルプロセッサ市場はスマートフォン市場の成長に伴って今後も大きく伸びていくでしょう。現在米Qualcomm社や台湾MTK社などがモバイルプロセッサの販売事業を拡大していて、Apple社、Samsung社、Huawei社など自社製の端末に搭載するプロセッサを開発する企業も多いです。

日本企業は今後PC市場を食らいながら成長していくことが予想されるIT界のメインストリーム市場に参入しなかったのです。富士通などは独自のプロセッサを開発する力は十分にありますし、技術力が足りないと言うわけでは無いと思います。ARM社から設計を買って事業に参入しようという機運が高まらなかったのはどういう訳なのでしょう。

何を決めるにも遅い

米Google社のスピード感のある買収戦略は日本でも有名で、時には担当者クラスで買収を決めることもあるそうです。ITの世界では時にこのスピード感がものを言います。日進月歩の世界なので当たり前と言えば当たり前なのですが、日本のIT企業はビジネスに関して何を決めるにも遅い気がします。

モバイル市場の成長を見誤ったと言うよりは、様子見をしていたらいつの間にか他の企業がその市場を掻っ攫ったと言えるのでは無いでしょうか。

スタートアップが多数生まれて、大企業がバンバン買収をかける国に

スタートアップとは新規事業の開拓者です。スターアップが創りだした事業をより大きな企業が食い、さらに大きな企業が食うという生態系(エコシステム)が日本には必要だと感じています。

資本主義は競争社会ですが、役に立つ競争社会です。そういったエコシステムの中で生まれたキャッシュ・フローから税金を掠め取り、社会保障と言う形で敗者の生活まで保証します。

日本には生活保護や失業保険などがありますが、本来これらはチャレンジャーが受け取るべきものです。日本では社会保障の社会的地位が低いという謎の現象が起きていますが、そういった文化が日本の経済を弱体化させます。

大企業はスタートアップに興味がなさ過ぎですし、スタートアップの機運もなかなか高まっていません。おそらくその背景には社会保障付きの資本主義に対する無理解があるのだと思います。

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