Linuxカーネルに起きている2つの革命

Linuxカーネル4.9がリリースされた

先日もお伝えしましたが、Linuxカーネル4.9がリリースされました。

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Linux 4.9リリース、ARM 64 bitへの対応が進む

LinuxカーネルはARMプロセッサへ向けた最適化を進めており、今回のアップデートはその動きが大幅に強化される形となりました。

1つ目の革命はARM

ARMのブームはiPhoneから始まりました。シンプルで高いユーザーエクスペリエンスを提供するiPhoneはスマートフォンのお手本と言える存在となり、世に新しいデバイスの概念を広めました。

iPhoneにはARMプロセッサが搭載されていました。そのため現在ほとんどのスマートフォンがARMアーキテクチャのプロセッサで動いています。ARMアーキテクチャは従来組み込み向けに大きなシェアを持つアーキテクチャでしたが、ハイパフォーマンスなARMプロセッサと言う新しい需要が生まれました。

Linuxのカーネル開発グループは当然この大きな動きを見逃しませんでした。ARMが今後コンピューティングの中心となる可能性は多いにあります。世界トップクラスのギークたちが見逃すはずがありません。

また、ARMアーキテクチャはx86アーキテクチャよりもオープンです。ARM社が設計を売るファブレス企業であると言うこともあり、様々な会社がARMプロセッサを開発しています。このオープンネスもLinuxのカーネル開発者を燃え上がらせるのでは無いでしょうか。

LinuxカーネルのARMへの最適化は既にすごいスピードで進んでいますし、今後も加速していくでしょう。ARMとLinuxの今後には注視していきましょう。

2つ目の革命はAMD

AMDは2016Q1から、GPU関連のソフトウエア資産のオープンソース化を進めています。AMDのこの方針はLinuxのカーネル開発者の心をつかんでいるようです。Linux4.9でもどうやら最適化が進んだようです。

Linuxはモノリシックカーネルと呼ばれる形式をとっています。カーネルとドライバは一つとなっており、密接に協調しています。ドライバや技術仕様が公開されていると言うことは、Linuxカーネルにとってとてつもなく重要です。

GPUのドライバが公開された言うことは大きな事件で、Linuxカーネル開発者たちの悲願とも言えるようなことです。GPGPU関連のソフトウエア資源も公開しているので、今後CUDAに並ぶGPGPUコンピューティング環境へと成長するかも知れません。

Linux 5は2017年

Linux 5を2017年中にリリースすると言う発表もありました。Linuxの開発は今後も加速していくのでしょうか、目が離せません。

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