IBMが自身のコグニティブ・コンピューティング製品群にデータ・サイエンス・プラットフォーム「Anaconda」を追加

IBMのPowerベースのプロセッサで動くAnaconda

Anacondaはエンタープライズ・レベルのビッグデータ解析を可能とする、オープンなデータ・サイエンス・プラットフォームです。Anacondaはインタプリタ言語として知られるPythonで動きますが、コアな部分はネイティブコードで実装されていて、データの解析や、データを基に機械学習などのワークロードを高速に実行することが出来ます。データの可視化などに関するライブラリも揃っていて、プラットフォームに統合されているライブラリの総数は720以上となっているようです。

Pythonでプログラム可能なエンタープライズ・レベルの総合的なデータ・サイエンス・プラットフォーム「Anaconda」がIBMのPowerベースのCPUでも動くようになるようです。IBMのエンタープライズ向けAIプラットフォームPowerAIにAnacondaが統合されることが発表されました。

データ転送が速く、大量のデータを扱うワークロードに向くPOWER8

IBMの現行のフラッグシップCPU「POWER8」はNVIDIAのGPUとNVLinkと呼ばれる高速な通信規格で接続されることで有名です。HPC向けのサーバー製品「IBM S822LC」では実際にPOWER8とNVIDIAの現行のフラッグシップGPU「Tesla P100」がNVLinkで相互に接続されているようです。

NVIDIAによると、NVLinkを使うことによりCPU GPU間のデータ転送は5倍から12倍に速くなるそうです。蓄積された大量のデータなどを扱うデータ・サイエンスとは相性が良いと言えるでしょう。

また、POWER8にはアクセラレーター向けの高品質な汎用インターフェースCAPIにも対応しています。

POWER9でさらに強化されるIO機能

早ければ今年の後半に投入されると見られているPOWER9のIO機能は、POWER8よりもさらに進んだものとなるようです。

POWER9は、NVIDIAの現行GPUであるPascalの次のGPU「Volta」にて搭載が予定されるNVLink2に対応する他、アクセラレータ向けの汎用インターフェースであるCAPIも新しい規格にバージョンアップされるようです。7TB/sでデータを捌く高速なスイッチが内蔵され、SMT8コア辺り256GB/sの帯域が確保されるようです。

大量のデータを捌くことが出来るIBMのPOWERシリーズがデータ・サイエンスを変えるかも知れませんね。

関連記事

IBMのPOWER8とNVIDIAのTesla P100を使ったPowerAIプラットフォームでTensorFlowが使えるようになった

IBMのクラウド・コンピューティング・サービスBluemixにNVIDIAのTesla P100が導入

OpenPOWER FoundationにエンタープライズLinux大手Red Hatが参加、プラチナメンバー

ソース

https://www.top500.org/news/ibm-beefs-up-power-based-ecosystem-with-data-loving-anaconda/

https://openpowerfoundation.org/wp-content/uploads/2016/11/Jeff-Stuecheli-POWER9-chip-technology.pdf

https://blogs.nvidia.com/blog/2014/11/14/what-is-nvlink/

Add a Comment

メールアドレスの入力は任意です。(公開されることはありません)