Androidの「インターネットに接続するコンピューター」のシェアが初めてNo.1に

「インターネットに接続するコンピューター」のシェアを伸ばすAndroid

インターネットに接続するコンピューターのシェアで初めて、Windowsを抑えAndroidがトップとなりました。この調査はStatcounterによって行われた調査で、Android 37.93%、Windows 37.91%という僅差でした。

http://gs.statcounter.com/press/android-overtakes-windows-for-first-time

インターネットの一時代を作ったWindows

1990年代後半から2000年代前半にかけて米国で起こったインターネット関連企業の株価の異常な高騰は、後にドットコム・バブルと呼ばれ語り継がれています。ドットコム・バブルの時代には沢山のインターネット関連事業が産まれ、Webそのものが大きく発展しました。

ドットコム・バブルはインターネット・ブームを背景に起こりました。ティム・バーナーズ=リーによってWeb(ワールド・ワイド・ウェブ,WWW)1989年に、httpdが1990年に開発され、1991年に無償公開されたことが始まりでした。彼の偉業と、権利を主張せず無償公開してしまう寛大な心によって、テクノロジーの進歩は大きく加速しました。

彼は英オックスフォード大学で物理学を専攻し、当時ヨーロッパの欧州原子核研究機構に所属していたようです。WWWの原型は欧州原子核研究機構内での情報のやり取りの効率化のためのシステムで、スティーブ・ジョブズが設立したNeXT社のNEXTSTEPというマシンで開発されたと言うことも有名な逸話です。

https://www.w3.org/People/Berners-Lee/

Microsoftは1990年代後半に、Windows 95向けにInternet Explorer 4を提供し 、Windows 98でインターネット接続機能を標準で提供するなどのアップデートを行っています。Windowsは1990年代の時点でPC市場において高いシェアを有していて、Windows98がリリースされた当初、そのシェアは95%になると予想されていたようです。

https://www.cnet.com/news/windows-in-95-of-pcs-by-1999/

また、PC市場そのものがドットコム・バブルの時期のインターネット接続の需要によって成長した側面もあるでしょう。PC/AT互換機の総出荷台数の変化に関する調査、ドットコム・バブルと時期を同じくして、様々なメーカーから大量のPCが出荷されていることが分かります。

これらが関係の深いものだとするならば、IBMがビジネスの効率化を謳い普及を成功させたPCは、インターネットの普及と共によりパーソナルなものへと変貌し、互換機メーカーが多数参入してなお余りある、とても大きな需要を生み出したと言うことが出来ます。ワールド・ワイド・ウェブの発展はWindowsの発展にとっても重要なことだったと言えるのでは無いでしょうか。

クラウドの発展

Windowsの重要な機能の1つにMicrosoft Officeが動くと言う点が挙げられます。AndroidのベンダーであるGoogleはクラウドのオフィススイートであるGoogleドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドを公開していて、Androidアプリも存在します。

また、Cloud9(c9.io)やCodeanywhereなど、様々なクラウド開発環境が公開されています。日本生まれのMonacaと言うAndroidとiOSのハイブリッドアプリを作れる開発環境も公開されています。

https://c9.io/

https://codeanywhere.com/

https://ja.monaca.io/

コードの編集などに負荷の軽い作業に多くの時間を費やし、たまにしかCPUの能力を使いきらないようなソフトウエア開発であれば、手元にあるPCの性能の多くを眠らせていることになります。このような作業は余った性能をシェア出来るクラウドコンピューティングと原理的に相性が良いように思えます。これらのサービスはどれも、3年毎にPCを買い換えるのと比べると手頃な価格です。

クラウド上で出来ることが増えれば、その分ローカルの端末で出来なければならないことが減ります。クラウドの発展は、言い換えれば個人で所有するコンピューターではSSHクライアントやWebブラウザーだけが動けば良いと言う世界に向かっていると言うことです。

モニタサイズの差やメモリの量は決定的ではない

現在スマートフォンで普及が進んでいるUSB C端子はMacbookなどでディスプレイへの出力端子を兼ねる汎用端子として採用されているものです。SamsungのDeXはGalaxy S8/S8+のUSB C端子からHDMIやUSB A端子、RJ45(イーサネット)端子などの一般的に普及している端子に変換し、ディプレイやキーボードや有線LANを繋ぐことが出来るようです。

http://www.samsung.com/global/galaxy/apps/samsung-dex/

また、モバイル端末に搭載されるメモリの量は増加しています。Galaxy S8/8+は4GBのメモリを搭載し、ZenFone 3 Deluxeなどは6GBのメインメモリを搭載しています。モバイル端末に搭載されるメモリの量が増えるに従い、Androidで出来ることは今後増えて行くでしょう。出来ることが増えその需要が出来れば、スマートフォンから外部ディスプレイに映像を出力することも一般的になるかも知れません。

AndroidとWindowsは対立関係にある

Windowsが無くてもネットに繋がる便利なAndroid端末があるのでWindows搭載PCを購入しない、と言う現象が多数発生していると言うことは、Android端末がWindowsのシェアを奪っていると換言できます。Android端末で、あるいはクラウド上で出来ることが今以上に増えればこの傾向は強まるでしょう。現在のコンピューター市場のトレンドは明らかにAndroid端末なのでは無いでしょうか。

関連記事

SamsungよりExynos 8895がアナウンスされる、独自設計のM2 4コアとCortex A53 4コア、GPUにMali G71 “MP20”

SamsungがAndroid端末向けに最大16GB構成が可能なLPDDR4メモリを発表

Add a Comment

メールアドレスの入力は任意です。(公開されることはありません)