Amazon AWSが切り開くクラウドコンピューティングの時代、スタンフォード大学がディープラーニングの計算資源として採用

Amazon AWSとは

Amazonと言えばショッピングサイトですが、実はレンタルサーバー事業もやっています。所謂IaaS型のレンタルクラウドサーバーで、巨大な規模を誇っています。クラウドサーバーと言うのは本質的には演算資源の貸出です。AmazonのAWSはその点が非常に明確な料金体系となっていて、つかった分だけ支払いをすることになっています。

その強大な演算資源の使い方はWebページだけにとどまりません。例えばどこからでもアクセス出来るクラウドの開発環境ですとか、チーム開発用のグループウエアと言うような使い方もできます。クラウドなので演算資源の量もスケーラブルに変更出来ます。もっと演算資源が欲しければもっと上のプランに変更すれば良いですし、使わない時は停止してかかるお金もかなり減らせます。

スタンフォード大学が研究用の演算資源として採用

スタンフォード大学は、慢性的な眼病についての診断の精度を上げるためにディープラーニングを用いるようです。病気の画像とそうでない画像を大量に読み込ませるタイプのオーソドックスなディープラーニングプロジェクトですので、それ自体は特筆すべきことでは無いのですが、ディープラーニング用にAWSのGPGPUサーバーを借りるようです。

AWSのGPGPUサーバーは現在2種類あり、ゲームのバックエンド用のnVidia GRID K520モデルと、HPC用のnVidia Tesla M2050モデルがあります。研究用途ならTeslaモデルを使いそうなものですが、実際に採用されたのはGRID K520のプランだそうです。これはディープラーニングが倍精度演算よりメモリの量の肝となる演算だからでしょう。玄人のチョイスと言うことです。

研究用途にも使われるクラウドコンピューティング

研究用途と言うと公的機関の管理するスーパーコンピューターをアカウントを発行してもらって使うのが一般的でしたが、巨大なサーバー事業者であれば研究用途に耐え得る演算能力を提供出来る時代となっているようです。科学技術演算用のコンピューターを作る時代からGPGPUの時代に移行し、普段はゲームのバックエンドとして貸し出されているサーバーがそのまま科学技術演算に応用出来るようになったことが大きいでしょう。要はCUDAの功績です。技術の進歩は速いですね。