HPEがハイパーコンバージド・インフラストラクチャ・ベンチャー「SimpliVity」を買収、650万ドル

HPEがハイパーコンバージド・インフラストラクチャ・ベンチャー「SimpliVity」を買収、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャの時代が本格的に到来する。

HPEがハイパーコンバージド・インフラストラクチャ領域における超有望株であるSimpliVityを買収しました。SimpliVityはDellやLenovo、HuaweiなどにOEM供給をしたことがある程、実力のあるベンチャー企業です。買収額は650万ドル(現在のレートで7億4584万円)とのことですが、これは妥当か、むしろ安いくらいだと言われています。

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャとは

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャとは、近年流行しつつあるクラウド基盤の実装の1つです。共有サーバーを使わず、サーバーのローカルストレージのみでクラウド基盤を実現します。

クラウド基盤は従来、全てのコンピューターで共有される巨大で超高速なストレージシステムを使用して実現するのが一般的でした。ストレージシステムそのものが複雑な他、コンピュータ間のインターコネクトや、クラウド基盤へのアクセスなどを確保し信頼性を保証するために、とても複雑なネットワークが必要でした。それらをサーバー事業者が設計することは大変な手間でした。

そこで、クラウド基盤の構築に必要な全ての要素を集約したパッケージ製品である「コンバージド・インフラストラクチャ」と呼ばれる製品が誕生します。使いやすさや信頼性の担保を、サーバーのベンダーに丸投げ出来るという製品です。コンバージドは集約されたと言う意味の英単語ですが、コンバージド・インフラストラクチャは必要な機能をプランとして集約したサーバー製品でした。

ハイパーコンバージド・インフラストラクチャはコンバージド・インフラストラクチャを超えたクラウド基盤の実装方式です。ハードウエア的にシンプルな実装なので、高効率、高密度化が可能で、よりコンバージドと言う言葉が似合う方式となっています。

各ローカルストレージがソフトウエア的に仮想化され、その上にハイパーバイザーが立ち上がり、バーチャルマシンが走るというシステムが一般的なようです。ネットワークスイッチやストレージシステムなどが省略でき、ハードウエア的にシンプルで、高密度かつスケーラビリティの高いシステムが実現出来ます。事業規模を拡大しクラウド基盤を拡張したいといった需要にも対応出来ます。

HPEのハイパーコンバージド・インフラストラクチャ製品「HC 380」

HPEはハイパーコンバージド・インフラストラクチャ事業に、既に手を出しています。その製品の1つがHC 380です。買収したSimpliVityの技術は、このプロダクトラインを強化するために使われるでしょう。

HPEは現在24億ドルのハイパーコンバージド・インフラストラクチャ市場が、向こう4年の間年間成長率25%で推移し、60億ドルを超えると予想しています。今回の買収によって製品の価値を高め、この市場を狙っていくようです。

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