OpenPOWER FoundationにTexas Multicore Technologyが参入

順調に拡大するOpenPOWER Foundation

IBMやGoogleが主導して推し進めているオープンなプロセッサプロジェクトOpenPOWER FoundationにTexas MultiCore Technology(TMT)が加わりました。TMTは自動並列化フレームワークSequenceLを開発している企業で、今後POWERのシステムでもSequenceLが使えるようにするそうです。

Multicoreと並列化

Multicoreと並列化についての有名な法則にアムダールの法則と言う法則があります。このアムダールの法則によれば、たとえ95%のソースコードを並列化し、コア数を極限まで増やしたとしても、実効的な速度は20倍より速くならないとのことです。

HPCにおいては、並列化はとてつもなく大きなファクターになります。一部に重い処理を振ってしまうだけで、全体のパフォーマンスが大きく低下してしまうからです。大量のプロセッサで並列演算をさせると言う発想で作られている現代のスーパーコンピューターにおいては、高速化のための最重要課題だと言えます。

さて、アムダールの法則によれば、コア数が多いほど並列化が重要になります。下の図をみてください。

https://texasmulticore.com/technology/why-sequencel/

数年前であればこの図で見るべき場所はせいぜい12コア程度まででしたでしょうが、現在48コアというのは現実的な数字です。Xeon Phiは72コアですし、ARMアーキテクチャでも64コアのものがあります。多コア化の波により、並列化の問題はより深刻になっています。高度な並列化が可能になる、ということがどれだけ革命的なことか理解いただけるかと思います。

強くなるPOWER

POWER8とnVIDIAのGPUを組み合わせたIBM製のサーバーは、Googleで採用される他、アメリカのエクサスケールスーパーコンピューターの候補にも挙がっているようです。IBMはハードウエアの面で今後も大きな受注を獲得していくでしょう。非x86環境の時代がもしかしたら来るかも知れません。

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