Intelは何故Core i9をThreadripperにぶつけたのか

ワークステーション向けCPUとしての性格が強いRyzen Threadripper

Ryzen Threadripperはとてつもない性能を誇るCPUですが、最高のゲーミング体験を提供するCPUというよりはワークステーション向けのCPUという性格が強いと言えます。先日公開されたベンチマークでは、Cinebench R15やBlenderのベンチマークでは圧倒的なスコアを誇ったものの、Rise Of The Tomb Raiderにおけるベンチマークや、3D MarkではCore i9 7900Xに敗北しています。

http://wccftech.com/first-amd-ryzen-threadripper-benchmarks/

Blenderマルチ・スレッド性能が高く、公式ページでも次のように説明されています。

Threadripperは、コンシューマー・デスクトップPC向けでは史上最速のマルチスレッド・プロセッサーです。

https://www.amd.com/ja/products/ryzen-threadripper

また、ThreadripperはECCメモリに対応しています。ECCメモリを使いRAIDを組むなどして、信頼性の高いワークステーションを構築することは容易でしょう。

HEDT向け製品は最早ゲーマー向けの製品ではないのか。

AMDのRyzen Threadripperに続いてIntelのCore i9の12コアから18コア製品が発表されたことによって、HEDT向け製品はサーバー向け製品並のコア数で性能を争うことになりました。このコア数争いに勝った製品は最高のゲーム体験を提供するでしょうか。

ゲームソフトがマルチコアを上手に使うようになったとはいえ、16コア、もしくは18コアを必要とするゲームはほとんど無いのではないでしょうか。ゲーマー向けではないとすれば、これらはプロフェッショナル向けなのでしょうか。

ワークステーション向けブランドを兼ねているIntel Xeon

IntelのXeonにはワークステーション向けブランドという顔もあります。信頼性の高いワークステーション向けシリーズとしてXeonを提供してきたIntelはなぜAMDのRyzen Threadripperに対してCore iを冠したCore i9をぶつけて来たのでしょうか。Ryzen ThreadripperがAMDのワークステーション向けCPUだとするなら、IntelがXeon Goldをぶつけて来たとしても何も不自然では無かったはずです。

例えばThreadripper対抗として、Xeon Goldやそのマルチ・ソケット環境などをぶつけ、性能で圧倒するという選択肢もあり得たわけです。最高のコンテンツを作りたいと考えている人にとって、圧倒的な性能を持っているかという点は非常に重要だと言えます。

価格差はありますが、プロフェッショナルな用途でコンピューターを使用する人向けの製品としては致命的な要素とまでは言えないでしょう。IntelはCore i9で無理にThreadripperの対立軸を作らず、自社のシリーズを以下のように競合させるべきだったのでは無いでしょうか。

AMD Intel
Ryzen Core i
Ryzen TR Xeon Gold
EPYC Xeon Platinum

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