Intelは第三世代Xeon Phi「Knights Mill」と新しいXeon「Knights Crest」でGPUの時代を終わらせるらしい。

2017年に投入予定のXeon Phi “Knights Mill”

Intelはコプロセッサ市場をnVIDIAなどから奪い返そうと全力を尽くしているようです。次世代のXeon Phi “Knights Mill”(以下Xeon Phi KNM)は第二世代のXeon Phi KNLと比べてディープラーニングのオペレーション時のパフォーマンスが4倍になるようです。

IntelのXeon Phiは既にHPC界に大きな衝撃を与えています。TOP500に入る規模のスーパーコンピューターシステムにも2つ採用されていますし、それらのスーパーコンピューターシステムの電力効率の良さは目を見張るものがあります。より大規模な実装であれば軽々とTOP500でNo.1を飾れるでしょう。

Xeon Phi KNMは間違いなく流行るでしょう。Xeon Phiシリーズはこの先コプロセッサ市場を支配するかと思われます。Xeon PhiはGPGPUコプロセッサと比べて、OSがそのまま動くと言う汎用性が売りでしたが、今後は絶対的な性能の面でも良い勝負になってくるのでは無いでしょうか。GPUメーカーに策が無いとすれば、Xeon Phi KNMだけでGPGPUの時代は終わってしまうでしょう。

GPGPUによるディープラーニングを叩き潰す “Lake Crest”

Intelはディープラーニング特化のプロセッサも投入する予定です。Lake Crestはディープラーニングの主流な実装であるニューラルネットワークの処理に特化したプロセッサのようで、GPGPUの10倍の効率が謳われています。ディープラーニングはプロセッサメーカーにとって大きな需要なので、nVIDIAも逃すまいとしていますが、Intelも相当に積極的なようです。

なお、Lake CrestにはIntelが今年の8月に買収したAIスタートアップ「Nervana Systems」のテクノロジーが使われています。巨大企業は何でも出来ますね。

全く新しいディープラーニングソリューションとなる “Knights Crest”

IntelはXeonとLake Crestの統合も計画しているようです。コードネームは”Knights Crest”だそうで、全く新しいディープラーニングソリューションとなることでしょう。この計画も注目には値しそうです。

フルスペックのSkylake世代Xeonプロセッサが鍵となる

Intelは現行世代の汎用プロセッサ”Skylake”でXeon Phiと同じベクトル命令が使えるXeonを出します。LGA2011-3ソケットのSkylake世代Xeonプロセッサがそうなるでしょう。これはXeon Phiにとって大きな意味のあることです。

Xeon Phiは裾野を広げなければなりません。いくら高度なプロセッサがあっても、そのプロセッサを使い切れるソフトウエアがなければ意味がありません。LGA2011-3ソケットのXeonがXeon Phiのベクトル命令に対応すれば、今後サーバー向けのソフトウエアは、そのベクトル命令を使い切るように設計されていきます。Xeonの演算能力を使い切ることはXeon Phiの演算能力を使い切ること同じ意味になり、急速にXeon Phiに有利なソフトウエア資産が積み上がって行くのです。Xeon Phiは大きく裾野を広げて行くでしょう。

Intelが今アツい

Intelは長らくプロセッサ市場の頂点に立っていたわけですが、GPGPUコプロセッサの台頭や、ARMのモバイルプロセッサ市場の支配などを受けてその立場は危うくなっています。特にモバイルプロセッサ市場ではAtomを全力で開発した上で、ARMに負けたと言う経緯があります。

Intelは危機感を感じているのでしょう。Intelは本気を出さざるを得ません。Intelの本気に注視していきましょう。

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