Intel神ってる

先日2016年11月度のHPCGランキングが発表されました。これはより用的な計算をさせるベンチマークで、現在スーパーコンピューターの実力を表す指標として最も注目されています。

神威太古之光は死んだ

そのランキングにて、神威太湖之光は日本の京はおろか、東大のHPCシステムOakforest-PACSにも敗北しました。東大のOakforest-PACSは第二世代Intel Xeon Phiを積んだシステムです。

またHPCGにおいて、神威太湖之光は、第一世代Intel Xeon Phiを積んだ中国製スパコン「天河二号」にも負けています。

異常な強さを見せるOakforest-PACS

Oakforest-PACSのスペックは未来を感じさせます。神威太湖之光や京と比較をしてみましょう。()内はこの3システムを比較した時の順位です。

Oakforest – PACS 神威太湖之光
消費電力
M[W]
2.7 (3) 15.4 (1) 12.7 (2)
理論性能
P[FLOPS]
24.9 (2) 125.4 (1) 11.3 (3)
HPCGスコア
T[FLOPS]
385.5 (2) 371.2 (3) 602.7 (1)
効率
[%]
1.5 (2) 0.3 (3) 5.3 (1)
電力効率
G[FLOPS/W]
0.14 (1) 0.0241 (3) 0.0575 (2)

Oakforest-PACSはとても省電力なシステムです。たったの2.7MWしか消費しません。また、省電力なシステムにも関わらず、HPCGでは神威太湖之光を破っています。神威太湖之光は理論性能ベースで言って5倍も巨大なシステムです。Oakforest-PACSの効率の良さ、神威太湖之光の効率の悪さが分かるかと思います。

スーパーコンピューターで重要なことは何でしょうか。大量の高性能プロセッサを高負荷で運用し続けるので、まず省電力が重要なのは言うまでもありません。また、開発に時間がかからない汎用プロセッサを流用した設計であることが望ましいでしょう。それでいて実用的なプログラムが速く動けば言うことはありません。

Oakforest-PACSはそれらを全て兼ね備えています。東大のスーパーコンピューターOakforest-PACSは真に強力なスーパーコンピューターです。神威太湖之光とは違いますね。

Intelびびってない

IntelはHPC分野では全くビビってません。72コアを誇る第二世代Xeon Phiで中国のスパコンを蹴散らして行くでしょう。

神威コアに競争力はありません。フラッグシップマシンである神威太湖之光ですらHPCGではたかだか0.3%の効率しか出せないのです。例えば新興国が神威コアで新たにスーパーコンピューターを作ろうと思ったとして、1%の効率を出すのに何年かかるでしょうか。開発してる間に、HPC界は次世代のプロセッサに移行してゆくでしょう。神威は死んだのです。

Intel神ってる

Xeon Phiはどうやら本当に強力なプロセッサのようです。第二世代でその強さにより磨きがかかりました。

第二世代Xeon Phiを搭載したスーパーコンピューターはHPCGの100位までに既に3システム登場しています。東大のOakforest-PACS(3位)、アメリカのCori(5位)、ドイツのQPACE3(73位)です。第一世代Xeon Phiを搭載したシステムは天河二号など10システムがランクインしており、100位までのXeon Phi占拠率は13%となっています。

汎用演算用のアクセラレーターというジャンルで、既にXeon Phiは成功を収めたと言っても過言ではありません。純Intelのシステムが再度幅を利かせ始めています。GPGPUの流行りは既に終息に向かっているのかもしれません。

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