イギリスのAI関連のスタートアップがnVidiaのHPCシステムDGX-1を導入

ディープラーニング用スーパーコンピューターをAI開発に

DGX-1はディープラーニング用と銘打たれたnVidiaのスーパーコンピューターですが、その実態は20コアのXeon2基、Tesla GP100八基、512GBメモリ、RAID0が組まれた1.92TB x4のSSDを備える汎用スーパーコンピューターです。TeslaのGP100(P100)はFP64、FP32、FP16全てが優秀なコプロセッサですし、x86とGPUという一般的な構成のこのマシンは様々な用途に使えるでしょう。

バイオサイエンスの問題のソリューションとしてAIを提案する企業「Benevolent.ai」です。AIとディープラーニングは近い領域なのでDGX-1がAI開発マシンとして使われることは驚くには値しません。

イギリスの「スタートアップ」

Benevolent.aiはイギリスのスタートアップです。今回の導入事例の驚くべき点はここで、大規模な計算資源が無ければ成立しないHPCを応用したソフトウエア開発にスタートアップが入り込んだということです。HPCが一般に浸透してきたとも言えるでしょうか。

これはGPGPUが成した大きな成果です。GPGPUとはGPUを汎用演算に使う手法のことを指します。GPUは世界中のゲーマーに売れているので、スケールメリットがあります。特に演算用のチップは原価のかなりの部分を開発費が占めており、大量生産が安さの肝になります。GPGPUは安価で大規模な計算資源を大量に世に出したと言う点でHPC界に多大な貢献をしているでしょう。

新薬の開発をAIで効率化

Benevolent.aiは医学的な研究記事や資料を大量に読ませることによって新薬の開発をアシストするAIを作ろうとしています。医学的な分野にはシミュレーションという形で既にHPCが浸透していますが、このような何かを提案するAIをHPCを応用して作ると言うアプローチはなかなか無いです。新しい分野に果敢に切り込むスタートアップの鏡とも言える姿がBenevolent.aiにはあります。今後の動きを注視していきたいですね。

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