今年の12月、東京大学にピーク性能25TFLOPSのIntel Xeon Phiスーパーコンピューターが作られる

久しぶりの大きな動き

日本国内のHPC市場で久しぶりの大きな動きがありました。次世代のXeon Phiを使ったFat tree型のピーク25TFLOPSのスーパーコンピューター「Oakforest-PACS」の登場です。ベンダーは富士通で納入先は東京大学柏キャンパス第二総合研究棟だそうです。

次世代のコンピューティングへの一歩

ピーク性能で10PFLOPSが目標値という京は既に過去のものとなりつつあります。1000PFLOPS=1EFLOPSを目標とするエクサスケールのスーパーコンピュータの計画が徐々に聞こえるようになり、エクサスケールの時代は東京オリンピックのすぐ後、2022-2023年頃に来る見込みです。今回の25PFLOPSはそのような計画から考えると控えめな数字ですが、プロセスも最新のものを使いますしランニングコストを含めたコストパフォーマンスでは次世代と言って良い物になるでしょう。

25PFLOPSというと、数字上は日本で最速ということになります。実際アプリケーションによっては京より速く動くのでしょう。インターコネクトは普通のFat Treeですし、Intel Xeon Phiはx86ですから開発コストの削減も出来ます、今需要が爆発的に伸びている演算であるディープラーニング用途に大活躍してくれるでしょう。TOP500も賑わせてくれるはずです。

国立大学のスーパーコンピューターは基本的に一般の方の利用してもらえることを前提に作られます。みんなに使って貰えるスパコンというジャンルでは今までは東京工業大学が一歩リードしてましたが、TSUBAME2.5を絶対性能でも利便性でも上回るOakforest-PACSは今後演算資源を様々な企業の良い選択肢になるかと思います。

京はどうなるのか

京は現在でも様々なベンチマークで十分トップを争えるスコアを出しています。特に計算が複雑化した場合の実効効率はピカイチで、25PFLOPS程度のピーク性能では太刀打ち出来ない計算の方が多いでしょう。TOP500では大分下の方に追いやられてしまいましたが、これからも京は十分現役です。

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