Intel Xeon Phiとは何者か、第二世代が発表されていく中でもう一度整理する

HPC市場の拡大を狙うXeon Phi

Xeonをスーパーコンピューター向けに改造してPCI expressカードという形で販売しているものです。コア数は第一世代で60程度もあり、並列化されたプログラムが動くことた想定されています。どうやらAI分野における機械学習に特化したコプロセッサを目指しているみたいです。当然HPC分野では応用がなされ、現在TOP500でトップを走る中国の天河二号で採用されています。とうやらIntelはIntel製チップだけでスーパーコンピューターを作って欲しいみたいです。

最近第二世代のローンチがあった

第二世代のKnights Landingのローンチが最近サンフランシスコでありました、HPC界ではビッグニュースです。ハイエンド製品は72コアまでコア数が増えメモリも順当に強化されています。特筆すべきは3TFLOPSを誇る倍精度演算性能、この点においてはGPGPUから大きなアドバンテージを取っていると言っていいでしょう。HPC向け製品として一番大切な性能なので、第二世代Intel PhiがHPC分野で売れていく可能性は高いと言えます。

Linuxが独立して動く

Intel Phiはそのボード上にメモリとx86アーキテクチャのプロセッサが搭載されているため、Linuxが単独で動きます。ホストからSSHでIntel Phiにログインして使うといった使い方も想定されています。当然コプロセッサとして動かすことも出来るそうで、その場合は第二世代では16GBも載っているメモリがL3キャッシュとして動作することになります。

ズバリIntel Phiは何を変えるか

おそらく日本においてポスト京に使われることは無いかと思います。ポスト京はARMのカスタムアーキテクチャを採用することがほぼ決定だそうです。ポスト京のような超大規模なプロジェクトの場合隅から隅まで専用設計ということができるので、Intel Phiの強みであるx86メニーコアだからこその設計のしやすさというメリットが生きてきません。

Intel Phiの主要な市場はもっと小さなところにあると感じています。企業単位でスーパーコンピューターのような大規模な演算能力が欲しい時などがIntel Phiの真価を発揮する時でしょう。Xeonベースのメニーコアx86アーキテクチャは開発が容易なはずですし、高信頼な倍精度演算能力が欲しいと言う場合GPGPUよりIntel Phiの方が良いと思います。何せ並列化さえかければ普通のコンピューターのようにプログラムが実行できるというのはGPGPUではありえないことです。OpenCLやCUDAなどの専用APIを用いて実効速度を出すよりどれだけ開発がやりやすいか分かりません。

スーパーコンピューターがより一般的になることに貢献するのがIntel Phiだと考えています。今やビッグデータなどどこにでもあります。IoT社会ではさらに様々なデータが分析可能になることが予想されます。そんな時代をHPC分野から支えるのがIntel Phiなのでは無いかと思います。

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