IntelのXeon Phiや、AMDのRADEON INSTINCTはnVIDIAのTesla/CUDAをディスラプト出来るか


Xeon Phi で巻き返すIntel


Xeon Phi第一世代を搭載した天河二号が、TOP500のトップを獲得したのは、2013年の6月のことです。世界に衝撃を与えたこの事件から既に3年以上が経過し、Xeon Phiは第二世代Xeon Phi KNLとなりました。

Xeon Phi KNLを搭載したスーパーコンピューターは、既にTOP500を賑わせています。

TOP500の5位にランクインしているアメリカのCoriと、6位にランクインしている日本のOakforest-PACSは共にXeon Phi KNLを搭載したHPCシステムです。Xeon PhiはCUDAのライバルとして既に実績を残しています。

Xeon Phi KNLは、HPCGというベンチマークにおいて、TOP500よりも良い実績を残しています。Xeon Phiを特徴付けるベンチマークはHPCGかもしれません。TOP500よりもメモリ帯域が必要になるアーキテクチャのようで、データを多く使用する際に価値のあるコプロセッサだと言えます。


後発だがCUDAよりも現代的な戦略を取るAMD


AMDは2016年の始めに、新たなHPC戦略を打ち出しました。

近年のソフトウエアデベロップメント業界には、オープンソース化と言う潮流があります。自社のソフトウエアリソースを出来る限りオープンにし、コミュニティによる開発の恩恵を受けると言う流れです。

大きなオープンソースプロジェクトのコミュニティは、通常多くの企業に支えられ、その企業などのデベロッパが思い思いの機能を開発します。それがプロジェクトのリーダーによって選別、統合され発表されます。

オープンソースコミュニティによる開発はとてつもないスピードで進みます。開発に参加する母数が多いので、うまくまとめ上げれば痒いところにも手が届くソフトウエアが出来上がります。これが世界のIT企業が自社の成果をオープンソース化して開発をする理由です。

AMDの戦略は正にオープンソース化です。Linux向けにGPUドライバを初めとするGPGPU関連のソフトウエアリソースをオープンソース化しました。その動きは、既に世界最大級のオープンソースプロジェクトであるLinuxカーネルのデベロッパ達に支持されています。

AMDは今はまだGPGPU関連のソフトウエアについてCUDAに完敗していますが、今後ひっくり返る可能性は十分にあります。

AMDはGPGPUブランドとして新たに「RADEON INSTINCT」を旗揚げしました。Teslaと並ぶ勢力となるのかに注目です。

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