神威太湖之光を用いた気象解析プロジェクトがゴードン・ベル賞を受賞

神威太湖之光は実用に耐え得るらしい

演算資源を増やして実効性能を上げるのが神威太湖之光のようです。神威太湖之光のコア数は1000万コアを超えています。理論性能は日本の京の10倍以上の125.44PFLOPSです。単純に考えて、日本の京の10分の1の効率で動かせば勝ってしまうことになります。消費電力は15MWと京より少し大きいくらいですので、電力効率においても京を上回る可能性は十分にあります。

ゴードン・ベル賞は1000万コアで同時に走るソフトに贈られた

さて、このコア数を同時に動かすシステムは現在神威太湖之光以外にありません。よって1000万という数のコアの上で同時に走るソフトウエアは世界にはほとんどありません。中国の研究チームは1000万コア上で同時に動く気象解析ソフトウエアを開発したようです。

今後メニーコアが流行っていくことが予想されるので、1000万コア上で同時に動くソフトウエアは今後大きな意味のあるものとなっていくでしょう。神威太湖之光上で開発したソフトウエア資産は無駄にはならないでしょう。これはHPC界に大きく貢献する仕事です。

1000万コアを15MWで動かす

1000万コアを15MWで動かすと言うことは、単純計算で1コア辺り1.5Wで動いていると言うことです。ARMやRISCメニーコアアーキテクチャはコア単体ではそれよりも遥かに低い消費電力で動くので、これらのアーキテクチャを使用したHPCシステムは神威太湖之光のコア数を超える可能性が十分にあります。

例えば日本のPEZY computingの開発したPEZY SCは1024コアで、733MHz駆動時に60Wしか消費しません。コア辺りで0.06Wほどしか消費しないと言うことです。神威太湖之光は本当に1000万コアを並べてしまったのが凄いのであって、ハードウエアの省電力技術的な意味で凄いと言うものでは無さそうです。

大量のコアを並べることで性能を稼ぐ時代は来る

今、中国が1000万コアのスーパーコンピューターを持っていると言うことは、今後のHPCの技術力競争を語る上で大きな意味を持ちそうです。今後HPCシステムのコア数はどんどん増えて行くことが予想されるからです。大量のコアに仕事を割り振る技術は時代が進むにつれて大きな意味を持ってくると予想出来ます。

神威太湖之光が中国にあり、その膨大コア数を使い切るようなソフトウエアを中国が開発して来たと言うことは、無視できるほど小さなニュースでは無いように感じます。中国は今、HPC関連の世界最先端の技術力を身につけ始めています。

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