今注目すべき日本のベンチャーPEZY computingについて

日本の誇るテック系ベンチャーPEZY computing

私が注目しているベンチャーの一つに東京のPEZY computingがあります。数値演算用コプロセッサを独自設計をしていて、電力効率を測るGreen500と言うランキングで三期連続で一位を獲得した理科学研究所のスーパーコンピューター菖蒲に採用されています。既にHPC界でかなりの実績を残しているテック系企業です。

菖蒲のコンポーネントZettaScaler

菖蒲はそもそも電力効率にフォーカスして設計されたスーパーコンピューターです。直近のランキングではnVIDIAのTesla P100を採用したスーパーコンピューターに追い抜かれてしまいましたが、それまではTOP500に入る規模のHPCシステムの中で世界最高の電力効率を誇っていました。

コンピューティングにおいて効率は重要です。特にHPCシステムについては、このままの規模で成長が続けば、消費電力は東京ディズニーランドを超えると言われています。電力効率の改善はHPC界の大きなテーマだといえます。

その電力効率の分野で世界の名だたる企業と戦える日本の企業がPEZY computingとZettaScalerだと言うことです。

世界最高演算密度を達成したZettaScaler1.8

世界最大級のHPCカンファレンスSC16において、ZettaScaler1.8は前人未踏の1.5P[FLOPS/m^3]を達成したと発表しました。コンポーネントが油にどぶ漬けされている水冷の先を行く冷却システムと、効率の良いPEZY computingのコアが合わさり達成された記録です。

さて、このシステムの末恐ろしいところは、PEZY computingのコアが28nmで製造されているようだと言うことです。28nmで14nmで製造されている現在の主要なコアを抑えているのです。凄まじいことだと思いませんか。日本スゴいですね。

生かして欲しい

PEZY computingですが、なぜかディープラーニングで名前を聞きません。数値演算コプロセッサを作っている企業がディープラーニングに力を入れない意味が分からないのですが、なぜか名前を聞かないのです。

それどころか、未だに28nmで製造されているチップが象徴するように、新製品が出てきません。一体何がしたいのでしょうか。個人的に予想をしてみました。

今後の展開を予想してみる

ディープラーニング市場の争奪戦にはおそらく参加をするでしょう。今は極秘で設計でもしているのでしょうか。これだけ輝かしい実績を残したにも関わらず、次にほぼ確実に来るとされているディープラーニング市場をみすみす逃すとは考えづらいと思います。

ディープラーニング向けの専用プロセッサを作っている英国のスタートアップにGRAPH COREという企業がありますが、その企業は莫大な資金の獲得に成功しています。既に実績のあるPEZYであれば、資金的な問題は起こらないでしょう。

富士通が買収

これは願望なのですが、HPCシステムで実績のある富士通が買収して欲しいなと思っています。それが叶えばクラウドコンピューティング事業を拡大しているAWSなど巨大企業も注目するディープラーニングシステムを作れるヒューマンリソースが揃うと思います。役満ですね。何せ世界一の体積効率、世界一の電力効率を達成したことのあるプロセッサメーカーです。もっとガツガツ出てきて欲しいですね。

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