ドイツのJSCはIBMとCrayから二台のスパコンを納入したらしい

IBMのJURON、CrayのJULIA

ドイツのJSC(Jülich Supercomputing Centre:ユーリッヒスーパーコンピューティングセンター)はIBMからJURON、CrayからJULIAを納入したことを明かしました。

この2つのスーパーコンピューターはどちらも、EUが出資するHBP(Human Brain Project)の一環として、ニューロサイエンス(神経科学)関係のアプリケーションを動かすために使用されるようです。どちらもHPC界をリードしている企業のシステムで、この2システム間でNESTという神経科学のモデル化手法についての効率を競わせ、更に大規模なシステムを導入する際の試金石にするようです。所謂テストベッドですね。

実際現在納入されたのはどちらもたった2ラックのシステムで、将来構築予定のスーパーコンピューターは50PFLOPSのシステムとなるようで、2017年中には構築するようです。

IBMのJURONはPower8+Tesla P100のNVlinkをフル活用したGPGPUシステムです。このタイプのシステムはIBMではS822LC for HPCとしてリリースされていて、恐らく同一のものだと思われます。このシステムの効率は計り知れないものがあるので、どのような結果となるかが楽しみです。NVRAMというノードレベルのストレージを備えていて、100GbpsのInfiniBand EDRというノード間通信ポートを備えて居ます、ノード間の通信もそれなりに高速になることが予想されます。

一方CrayのJULIAは第二世代Intel Xeon Phi(Knights Landing)を使用したシステムです。Phiにはx86を使っているからプログラムが組みやすいと言う評があります。この点が大きなカギになってくるでしょう。またIntelは次期XeonにPhiと同じSIMD命令を搭載し、ソフトウエアの再利用性を向上させようとする動きも見せています。Phiは将来有望なアクセラレータの一つですのでこちらに選ばれる可能性も十分あります。インターコネクトはPhiに内蔵されているIntel Omni-band 100Gbpsが使用されるようです。

IBM VS CrayというよりはIBM + nVidia VS Intelの勝負ですね。次世代のアクセラレータがGPUか、はたまたPhiかという勝負がヨーロッパで繰り広げられているとも読めます。胸がアツくなりますね。

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ソース

http://www.fz-juelich.de/SharedDocs/Pressemitteilungen/UK/EN/2016/16-09-27hbp_pilotsysteme.html

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