Deca-10-Core MediaTekのP10、X10、X20などのCPUはなぜこんなにもコアが多いのか

Poor Power

まずスマートフォンと言うのはプロセッサにとってまともな電力が供給される状態ではありません。10コアというとんでもない多コアプロセッサはこのPoorな電力事情を鑑みての方策です。電力効率アップのためのものであって絶対性能アップのためのものでは無いということに留意してください。

マックスのパワーを保証するCortex A72と、電力効率のいいCortex A53

今ARM社の設計するモバイル端末向けプロセッサで一番パワーが出るプロセッサはCortex A72ですが、普段から使うには消費電力が若干大きく、これだけでチップを作ってしまうと負荷があまりかかっていなくても電池を消費していくようなチップが出来上がってしまいます。そこでCortex A53という電力と性能のバランスの取れたコアも一緒に使ってしまおうというのがモバイル端末向けのチップにおける多コアプロセッサの考え方です。Cortex A72が2コア、Cortex A53が4コア、合計6コアというチップや、一世代前なら、Cortex A17が4コア、Cortex A7が4コア、合計8コアというチップが多数あります。このような組み合わせをARM社はサポートしていてbig.LITTLE構成と名前を付けています。

big.LTTTLE.LITTLEなX20

X10やX20は言わばbig.LTTTLE.LITTLE構成です。トライクラスタとMediatek社は呼んでいますが、つまりもう一段階負荷の軽い状態の時にアクティブになるクロックの低いCortex A53コアを用意しようということです。これにより、かつてない電力効率を持つプロセッサが可能になったと語っています。

実際に高速なMediatekのコア

MediatekのARMプロセッサの設計はどのモデルもとても良く本当に使えるCPUになっています。同じコア構成でも、例えばメモリからキャッシュへ読み出すタイミングや、各種演算の割り振り方などで差がでてきます。その辺りについてQualcommなどと肩を並べられる技術力を持っているのでは無いかと思います。今後日本にどんどん進出してくるであろう台湾や中国のスマートフォンにはかなりの割合で採用されていると思いますが、これからのMediatekの戦いには注目をしておくべきでしょう。

Add a Comment

メールアドレスの入力は任意です。(公開されることはありません)