ARMアーキプロセッサの最大手Qualcommが10nmのサーバー向けチップを発表、Intelチップのデータセンターへ牙を剥く

ARM 64bit

ARMとは現在ほとんどのスマートフォンに使われているプロセッサのアーキテクチャです。ARMアーキテクチャの歴史は古く、1985年にはARM1というプロセッサが既に生まれていました。組み込む用デバイス向けのプロセッサとして進化し、iPhoneへ採用されたことで、スマートフォン市場と共に爆発的に伸びました。

そんなARMは今、サーバー市場に狙いを定めています。ARMは元々RISCと呼ばれる、シンプルな設計のプロセッサで、スマートフォンにも32bitの命令しか実装されていませんでしたが、「RISCなのに64bit化」と言う攻めた作戦を取ります。

64bit化は、サーバー市場やHPC市場に向けた策です。これらの市場では64bit演算を多用することもあり、32bitプロセッサでは太刀打ち出来ないと踏んだのでしょう。かなり前からARMはサーバー市場奪取に動き始めています。

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Qualcommとはどんな企業か

ARM社はプロセッサの設計を売るファブレス企業です。工場(ファブ)が無いので、当然プロセッサを作っては居ません。ARM社からARMプロセッサの設計を買い、実際にプロセッサとして仕上げ提供するのがARMチップのベンダーです。様々な企業がチップベンダーとして名乗りを挙げています。

その中で最大級の勢力を持つのがQualcommです。Snapdragonというシリーズで有名で、日本のメーカーのAndroid端末にもかなりの割合で採用されています。

Intelに牙を剥くQualcomm

そのQualcommがCentriq 2400を発表しました。48コア構成で10nmプロセスで製造されるARM 64bitプロセッサです。QualcommはこのプロセッサでデータセンターにおけるIntel一強を崩しにかかるとしています。IntelのXeonとガチンコ勝負を挑もうと言うわけです。

サーバー市場の主要なOSはLinuxで、そのLinuxは既にARMへの対応をかなり進めています。私はIntelと同等の細かいプロセスルールで製造されたプロセッサであれば、ARMはサーバー市場で勝機があると見ています。Raspberry piを触れば分かるかと思いますが、OSもかなり良いペースで対応を進めていますし、絶対的なスペックでも決して劣るものではありません。Intelの良いライバルとなって価格競争を起こして欲しいものです。

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