AMD Zen続報、ソケット規格「AM4」と後継チップセットは「AMD B350」

Zenのソケットは規格「AM4」1331ピンのPGA

PGAとはPin Grid Arrayの略で、端子としてチップからピンを伸ばすタイプです。つまりソケット側に穴があり、CPU側に剣山のようなピンが伸びていると言うことになります。注目すべきはそのピン数で、昔のIntelのサーバー用CPUのような大規模なピン数となっています。クロック辺りの性能を上げる方針に切り替わったとされていますが、多コア構成も捨てていないようです。実際サーバー用のZenは32コア64スレッドという途方もない大規模な構成になっているそうです。

チップセット「AMD B350」は省電力で現代的なインターフェースに対応

AMD Zen用の標準的なチップセットはAMD B350という型番になる模様です。これはFX世代の970よりも省電力で970がTDP19.8Wなのに対しB350は5.8Wです。システム全体の消費電力の低下に寄与します。

そしてB350ではグラフィックボードを繋ぐPCIe Gen3、超高速USB規格のUSB3.1 Gen2、ストレージ規格のNVMe、SATA Expressなどの現代的なインターフェースに対応します。特にPCIe Gen3についてはようやくかと言う感想です。既にほとんどのグラフィックカードはPCIe Gen3を採用していますので、ようやく現代的なグラフィックカードをフルパワーで動かせるチップセットが出てきたと言えます。特にGPGPUサーバー用途などでは、転送速度のボトルネックは顕著に現れるので、今後はそういった分野への展開まであり得ます。

DDR4は2400Mhzまでの対応に留まる

AMDのCPUの場合、メモリの対応状況が非常に重要でした。AMDのAPUに内蔵されているGPUは、AMDのグラフィックボードに使われているものと同じ設計のものです。APUのマシンと言うとシングルチップでゲームが出来るお手頃なマシンというイメージがありました。しかし本格的なGPUが載るには通常のメモリでは帯域が絶望的なほど足りません。DDR4の2400Mhzというとシングルチャネルで19.2GB/s、デュアルチャネルで38.4GB/sですが、これは最新のグラフィックボードのメモリ帯域とはほぼ10倍の開きがあります。 そのため、APUの中のGPUが強力になっていくには限界があります。今までは出来る限り高クロックなメモリに対応し、少しでも帯域幅の改善を図ってきましたが、ZenではDDR4としては普通くらいのクロックである2400Mhzに留めて来ました。クアッドチャネル対応のニュースも見ないですし、Zenはどうやらチップ一つでゲームをするというような設計方針では無いようです。

単純にCPU能力で勝負してきたか

AMDのFXを辞めてAPUに統一すると言う方針の転換は、AMDファンの目にはAMDがハイエンドCPUを諦め、Intelと勝負するのを辞めたかのように映りました。しかし実態は大分違ったようです。普段使いに耐え得るグラフィック性能を持った高性能なCPU「Zen」というIntelと完全に同じ土俵に上がるような製品を引っ提げ、AMDは真っ向からIntelに喧嘩をふっかけて行くでしょう。

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