AMD Zenは成功するのか、AMDは今後Intelと戦えるまでに復活するのか

プロセッサ事業を整理し、Zenに絞ったAMD

AMD FXプロセッサの開発終了はAMDファンにとってショッキングなものでした。当時私はAMDはハイエンドCPU事業を諦めたものだと思っていましたが実態は少々違っていたようです。AMDはプロセッサ事業を整理することで、全ての開発資源を一点に集中し、Zenを作り上げました。

14nmプロセスのZen

AMDのZenへの力の入れ方が違うのは、プロセスルールから見て明らかでしょう。プロセスルールは一般的に微細であるほど有利であると言われていますが、今までAMDはコストを抑えると言う理由でIntelよりも粗いプロセスルールを採用してきました。Intelが22nmプロセスでプロセッサを作っている時にAMDは32nmプロセスを採用していることもありました。そもそも開発競争の土俵にも上がっていなかったのです。Zenは14nmプロセスを採用しようやくIntelと同じ土俵で戦うことが出来るようになりました。

AMDは32nmプロセスで5Ghz近くで動く8コアCPUなんて製品を作ってしまえる技術があります。コアを詰め込むことについてはIntelよりも注力してきました。その結果生まれたのがサーバー用のZen、「Naples」です。これは32コア64スレッドで2CPU動作に対応します。最大128スレッドで動作すると言うことです。これにはXeonも度肝を抜かれているのでは無いでしょうか。

プロセスの微細化は今後も力を入れる

AMDは先日Global Foundriesと今後5年間のチップの供給についての合意書に調印しました。向こう1年間で100億ドルを支払うことは確定しているらしく、AMDはむしろ性能でIntelと戦う気であることが分かります。Intelが10nmに移行しても10nmは使わないそうですが、7nmへの移行は既に決定しているそうです。Zen一本化とプロセスルールの刷新という動きはむしろハイエンドCPUで勝負するためのものだったみたいです。

AMDに未来はあるのか

GPUも作っているからこそ出来ることがあります。APUには中間言語の一部をGPUに実行させ、性能を向上させるような動きがあります。少なくともGPGPUについてはAMDはIntelよりも上でしょう。今後AMDがどうなるのかは分かりませんが、戦いの場を一本に絞った今、より革新的なプロセッサを作ってくる可能性は十分にあります。まずはZenが成功するかどうかですが、コンピューティングのブレイクスルーとなる技術を編み出してくれそうなAMDファンが惚れる企業風土に期待したいところです。

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