LLVM 5.0にZenのスケジューラのモデルがマージ、数%パフォーマンスが改善する見込み

AMDの新アーキテクチャZen

Bulldozer系アーキテクチャの最後の世代Excavatorから40%のIPC(Instructions Per Cycle)向上を目指し開発されたアーキテクチャZenは、最終的にExcavator比52%のIPC向上を達成しました。仮想マルチスレッディング機能SMTの採用など、新しい機能が多数盛り込まれたZenアーキテクチャは、デスクトップ向けCPUシリーズRyzen、企業向けCPUシリーズRyzen Pro、サーバー向けCPUシリーズEPYCに搭載され各市場を賑わせています。

LLVM 5.0にZenのスケジューラのモデル「znver1」がマージ

LLVM 5.0のブランチにZenのスケジューラのモデル「znver1」がマージされました。Zenの第一世代という意味だそうです。zn(Zen)、ver(Version)、1という読み方でしょうか。

LLVMという語は、現在では別の語の略では無いとされていますが、かつてはLow Level Virtual Machineの略であるといわれていました。LLVMはプログラミング言語とマシンアーキテクチャの中間表現を与えるもので、例えばClangと呼ばれるC/C++のフロントエンドからソースコードを受け付けて、LLVMを介してx86やARMなどの機械語を吐き出すと言う利用がなされます。プログラミング言語とマシンアーキテクチャの抽象化レイヤーと言い換えることが出来ます。

AMDのCPUに対してはこれまで、Bobcatのスケジューラーのモデルに依存したコードが使われていたようです。最新のZenアーキテクチャのスケジューリングに最適化されたモデルに置き換わることで、LLVMはZen用のより効率的なコードを出力できます。

数パーセントのパフォーマンスの向上が期待出来る

PhoronixのMichael Larabel氏はLLVM 5.0にZenのスケジューラのモデルが加わることで、数パーセント(a few percent)の性能向上が期待出来ると語っています。Ryzenでのテストを後日公開するようです。

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ソース

http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=AMD-znver1-Sched-Model-LLVM-5

http://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=AMD-Znver1-Scheduler-LLVM-Lands

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