AMD Ryzen Threadripper 1950X/1920Xは$999/$799、スーパー・ハイ・エンド・デスクトップ向けCPU

AMD Threadripper 1950X/1920Xの価格情報が公開

AMD Threadriper 1950X/1920Xの希望小売価格が公開されました。日本での小売価格についてはまだ不明ですが、それぞれ$999/$799となるようです。AMD Threadripper 1950Xは16コアを誇るスーパー・ハイエンドと呼ぶに相応しいプロセッサです。スペックは以下の通りです。

Threadripper
1950X
Threadripper
1920X
ソケット TR4 (LGA)
4094-pin
コア/スレッド 16 / 32 12 / 24
ベース・クロック 3.4 GHz 3.5 GHz
ターボ・クロック 4.0 GHz 4.0 GHz
XFR ? (+100?) ? (+100?)
L2/コア 512 KB 512 KB
L3キャッシュ 32 MB 32 MB ?
TDP 180W 180W
PCIe 3.0 レーン数 60+4 60+4
チップセット X399 X399
希望小売価格 $999 $799

16コアが少なくとも同時に3.4GHzで動いてしまうのは驚愕でしょう。TDPが180WとRyzen 7 1800X(95W)のほぼ2倍と高く設定されていて、発熱に余裕がある場合にベース・クロックを超えて動くターボ・クロック機能で大幅にクロックが上がることが考えられます。全コアが3.4GHzを超えて動作するか、ターボ・クロックの値まで同時に到達するコアの数はいくつかなどに注目です。

L3キャッシュは32MBと大量に積んでいるように見えます。しかし、EPYCの64 MBが8MB x8と書いた方が正しい状態になっていることを踏まえると、単一の32MBのL3キャッシュがあるわけではなく、8MBのキャッシュが4つある状態だと考えられます。EPYC 7601に対してAnandtech.comが実施したTinyMemBenchでは、8MBを超えた辺りから急激にレイテンシが高くなっています。Intelのものと比較する際には注意が必要です。

ソース

Sizing Up Servers: Intel’s Skylake-SP Xeon versus AMD’s EPYC 7000 – The Server CPU Battle of the Decade? MEMORY SUBSYSTEM: LATENCY

IntelのCore i9 7900Xも$999

Intelの10コア製品Core i9 7900Xは$999でAMDのRyzen Threadripper 1950X 16コアと同じ希望小売価格となります。WccftechにはCinebench R15のスコアが公開されていました。スペックとCinebench R15のスコアは以下の通りです。

AMD
Threadripper 1950X
Intel
Core i9-7900X
コア/スレッド 16 / 32 10 / 20
ベース/ター 3.4 / 4.0 GHz 3.3 / 4.5 GHz
PCIe 3.0 レーン数 60+4 44
L2/コア 512 KB 1 MB
L3キャッシュ 32 MB 11 MB
TDP 180W 140W
CB15 3062 2167

この二つが同じ価格です。コア数やPCIeレーン数、L3キャッシュ容量が圧倒的であることが分かり、AMD Ryzen Threadripper 1950Xのコスト・パフォーマンスの高さが光ります。PCIe 3.0はGPUとの接続やストレージとの接続に多用され、近年需要が高まるインターフェースですが、Threadripper 1950Xは合計PCIe 3.0 x64レーンを捌けるようです。PCIe 3.0 x16で接続されるGPUを3基搭載し、PCIe 3.0 x4で接続されるM.2 SSDを搭載しても12レーン余裕がある計算になります。必要十分どころか少々過剰気味とも言えるでしょう。Extended ATXなど巨大なマザーボードを使用し、大量のデータ転送を必要とする機器を沢山繋がなければ使い切れないIO性能です。

また、Cinebench R15ではThreadripper 1950Xが圧勝しました。Intel Core i9-7900XはAVX512-Fの512bitのベクトル命令に対応する512bitのFMAエンジンをコアあたり2基搭載しています。一方Threadripper 1950Xには128bitのSIMDエンジンをコアあたり2基搭載するに留まり、うち1基はFMAに対応しません。搭載する演算器のパワーで言えばCore i9-7900Xの方が大きいと言えます。

Core i9の性能が出るかどうかはソフトウエアがAVX命令セットへ対応していくかどうかにかかっていると言えます。現状ではRyzen Threadripperの方が性能が出るようです。

HEDTはSHEDへ

WccftechではHEDT(High End DeskTop)に代わってSHED(Super-High End Desktop)という語が登場しています。既存のHEDTでは考えられなかったようなレベルのコア数がデスクトップ市場に降りてきて、既にHEDTと言う語は陳腐化しているということでしょう。AMDが通常のデスクトップ向けにリリースしたRyzen 7はこれまでならHEDT向けとして投入されていたような性能の製品ですから、Superという接頭辞が付くことも頷けます。デスクトップ市場は次の次元へ昇華したと言えます。

DellからAlienware Area-51 Threadripper Editionがリリースされる

DellのAlienwareシリーズからThreadripperを搭載したモデルがリリースされるようです。スペックは以下のようになっています。ゲーミングのハイエンドシリーズであるAlienwareらしく16コアのThreadripperを使い、GPUは最大でGeForce GTX 1080 Ti x2(SLI)またはRadeon RX 580 x3(CFX)となっているようです。ThreadripperはPCIeが合計で64レーンもあるので、接続した全ての機器がフル帯域で使えるでしょう。

  • Alienware Area-51 Threadripper Edition
Feature
Processor AMD Ryzen Threadripper (Up to 16C/32T)
Memory Up To 64 GB 2933 MHz DDR4 (4x DIMM)
Graphics Up to 2 x Nvidia GeForce GTX 1080 Ti in SLI or
Up to 3 x AMD Radeon RX 580 in Crossfire
Storage HDD: Up to 2TB
SSD (M.2 PCIe): Up to 1TB
Wireless Dell 1820 802.11ac 2×2 or
Killer 1535 802.11ac 2×2 Wi-Fi
Front 2x USB 3.1 Gen 1 Type-A
Optical Drive
Headphone Jack
Microphone Jack
Media Card Reader
Rear 10 USB ports (unspecified form-factors)
Includes 1 USB Type-C (w/ 15W Powershare)
Dual Killer Networks E2500 Gigabit NICs
SPDIF Port
5 1/8″ Audio Jacks
Dimensions 569 x 638 x 272 mm

関連記事

Ryzen Threadripperのフラッグシップ・モデルはRyzen Threadripper 1950Xか

ASRockのAMD Ryzen ThreadRipper向けマザーボードのデモ

足回りも強力なThreadripperことAMD RyzenのHEDTモデルPCIe Gen3 64レーン, DDR4 4チャネル

ソース

AMD Threadripper 1920X and 1950X CPU Details: 12/16 Cores, 4 GHz Turbo, $799 and $999

Add a Comment

メールアドレスの入力は任意です。(公開されることはありません)