Firefly RK3399は最も遊べるボード

サーバークラスを謳うFirefly-RK3399

RK3399を採用したボードFirefly-RK3399がKickstarterで資金調達に成功しました。

このボードはPCIe2.1に対応するハイエンドARM SoCであるRK3399を採用しています。28nmとプロセス・ルールは少々粗いですが、Cortex A72 x2が2GHzで動き、GPUにはMali 860 MP4を採用しています。Antutuベンチマークは75000を超えるとのことでした。

FireflyはRK3288などを採用するSBCを作った際、コンピュート・モジュールも作った

Fireflyは過去に、RK3128やRK3288を採用するSBCを作っています。その際にはSoCやeMMCやSDRAMなどをIOから切り離しモジュール化した、Raspberry Piで言うCompute Moduleのような製品も作りました。開発ボードメーカーとして本腰を入れている企業のようで、他にArduino互換ボードなども作っているようです。

そのようなシステムのみが切り離されたモジュールがFirefly-RK3399で発売されるかは不明ですが、製品に組み込む際はシステムモジュールを使用したいと言う需要は確実にありますし、可能性は高いと言えると思います。

ARM64bitと電力効率を上げるARMの技術big.LITTLEを取り入れたRK3399

またRK3399はARM big.LITTLEに対応しています。負荷の重いタスクをCortex A72 x2に割り振り、一般的な軽いタスクはCortex A53 x4のクラスタに任せると言う構成です。スケジューラーはLinuxカーネル内に組み込まれるようです。

big.LITTLEアーキテクチャは電力効率を上げるためのテクノロジーです。電力効率の高いLITTLEクラスタと、重い処理をこなせるbigクラスタとに分けることで、ユーザー体験を損なわず総合的な消費電力を抑えます。ARM64bitのbig.LITTLE構成は、モバイルマシンでは当たり前のように採用されていますが、Raspberry Pi3やPINE64、Orange Pi PC 2などの代表的なARM64bit SBCには採用されておらず、bigクラスタが無い構成となっています。

LinuxコミュニティはARMアーキテクチャをサポートしていく方針を固めており、積極的に開発が進められています。big.LITTLE構成のタスクスケジューラは今後洗練されていくことが予想出来ます。

PCIe2.1対応で遊べる

RK3399はPCIe2.1に対応しているようです。これにより、多くのチップを連携させて大規模な構成を作ることが可能になります。PCIe 2.1 4レーンに対応しているようで、片方向2GB/s双方向4GB/sとなるようです。本格的な用途を考えると少ないですが、遊べるボードであることは間違い無いでしょう。

また、RK3399のページではPCIe2.1対応となっていますが、Firefly-RK3399の詳細にはPCIe 1.0と書かれています。この点は大きな不安要素です。

Mali T860 MP4はOpenCLを使える

GPGPUを応用したサーバー製品は多くありますが、Mali T860もOpenCLが使えます。Mali T860 MP4 600MHzの演算性能はどうやら81.6G FLOPSのようで、上手く使えばそれなりに大きな演算資源を得ることが出来ます。メモリがCPUと共用で、帯域幅も非常に狭いので、その点がネックになるかも知れません。

圧倒的に遊べるボード、組み込み製品開発にも

Fireflyは性能が高いだけで無く、OpenCLが使えるGPUやPCIeコントローラーが内蔵されているなど、様々なハックが考えられる特徴を有しています。遊べるボードであることは間違い無いでしょう。

またFirefly-RK3399は開発ボードとしても非常に優秀です。ストレスの無いユーザーエクスペリエンスを提供出来る処理能力がありますし、Androidをベースにすれば、タッチスクリーンに高度に対応したUIを低コストにて開発できます。汎用システムモジュールが用意される可能性も高く、製品化のハードルもかなり低いと言えます。

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