NVIDIAの次世代GPU「Volta」は2017年に登場する見込み

2017年に登場するVoltaのGPUコプロセッサボードはTSMC 12nm

NVIDIAが最も力を入れているAI関連事業の次のフラッグシップ製品であるVoltaアーキテクチャのGPUコプロセッサボードが2017年に登場するようです。これまでの命名規則に倣えばGV100コアのTesla V100と言う名前になるでしょう。

Tesla V100はどうやらTSMCの12nm FinFETで製造されるようです。Tesla P100は16nmだったのでプロセスが1つ進歩することになります。またVoltaは、PCIe Gen3の7-10倍の帯域幅を誇るNVlink2.0に対応し、GPU間のインターコネクトや同じくNVlink2.0に対応するIBMのPOWER9とのCPU-GPU間のインターコネクトの帯域幅が改善されます。IBMとNVIDIAは共にOpenPOWER Foundationのメンバーです。POWER-Teslaサーバーは今後より一層強くなるでしょう。

AMDは対抗出来るか

AMDは2018年中にGFの7nmプロセスで製造されるVEGAを発売する予定ですが、それまでは現行と同じSamsungの14nmプロセスで製造されるGPUを販売します。GPU単体では7nmのVEGAが登場するまでは勝ち目が無いでしょう。しかしAMDは中国の大手サーバーメーカーSugonにZenとVEGAの、HBMキャッシュを内蔵するAPUを卸すようです。そのようなAPU製品が出回るのだとしたら注目に値します。また、AMDの主導するオープンなGPGPU環境を構築するプロジェクトでは、ZenとVEGAの連携が謳われており、CPUも作っているメーカーだからこその強みを活かす戦略には期待が出来ます。

Pascalの2倍の行列演算性能を持つVolta

VoltaはPascal比で2倍のSGEMM/Wを誇るとされています。SGEMMとは単精度(Single precision)の汎用行列積(GEneral Matrix Multiply)のことです。行列演算はグラフィックを始め、マシンラーニングやディープラーニング、その他の汎用計算にとって重要な演算で、そのワット当たりの性能が2倍になると謳われているようです。

VoltaのGPUコプロセッサボードのハイエンドモデルは、Tesla P100と同等の電力を使うように設計されればその2倍の能力を持つことになります。Tesla P100は半精度21.2TFLOPSを誇る現在最強のディープラーニング・アクセラレータですが、Voltaのハイエンドモデルはそこからさらに倍の性能となるのです。世界中のディープラーニングを加速するAIコプロセッサメーカーNVIDIAに注目です。

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