教育用のRaspberry PiとAndroid端末と比較して利点を挙げてみる

安価なコンピューターというイメージが先行するRaspberry Pi

Raspberry Piは最新モデルでも35ドルととても安価なコンピューターです。CPUにARMアーキテクチャを使っていると言うことで、タブレット端末などと比較されますが、ハイスペックな組み込みシステム向けのボードとしても使用出来ます。ある意味ラップトップなどよりも遊べるコンピューターで、汎用性の高さが特徴です。

Android端末と比較した利点

Android端末のソフトウエア資産はどうでしょうか。Android端末でも現在は様々な教育用アプリケーションが動き、BTキーボードを使えばプログラミングの練習にも使えます。日本においては技適などの問題で使用出来ませんが、中国製の安価なタブレットは、Raspberry Piに周辺機器を揃えるよりも安く手に入ります。

Raspberry PiのAndroid端末と比較した場合における大きな利点は2つ挙げることが出来ます。1つはRoot権限を好き放題に使えること。もう1つは組み込み開発を勉強出来ることです。

Raspberry Piなら好き放題システムをぶち壊せる

Root権限はAndroid端末でもハッキングすることで使うことが出来るようになりますが、非常に危険な権限です。システム全てを触ることが出来るので、下手に触るとAndroidそのものが起動しなくなることがあります。またセキュリティのレベルが下がるので、Android端末でRoot権限を取れるようにすること自体おすすめ出来ません。

しかし、Root権限は同時に非常に有用です。Linuxのシステムをいじる経験は、良いIT人材が育つ上では必須のものかと思います。安価であると同時に、例えそのシステムが壊れたとしても大丈夫だと言う環境が望ましいのです。

Raspberry PiはMicroSDカードやSDカードにOSを書き込むのでOSのクラッシュに強い構造だと言えます。たとえOSが立ち上がらなくなっても、もう一度MicroSDカードにOSを書き込むだけで復帰出来ますし、MicroSDカードを丸ごとバックアップしておくことも可能です。

NECの業務用スマートディスプレイとして実際に製品に組み込まれるRaspberry Pi

Raspberry Piには汎用IOが備えつけられています。その汎用IOなどを利用して、組み込み開発などに応用することが出来ます。各種センサやIC、モーターを繋いで、ロボットを開発することも出来ます。

Raspberry Piの応用は開発だけに留まらないようです。Raspberry Piの公式ページには、NECの業務用スマートディスプレイのコンピュートモジュールに採用されるRaspberry Pi3 model Bが紹介されています。ボードがほぼそのままの形で製品に採用されているようです。

ソース https://www.raspberrypi.org/blog/compute-module-nec-display-near-you/

こうした形を取る最大のメリットは、Raspberry Pi向けのソフトウエア資産の活用です。Raspberry Piは世界的に有名なプラットフォームですので、安定している上ハードウエアをきちんと使い切れるOSが動きます。また、大量に出荷されているため安価に手に入れることができ、大量生産にも向いてます。

上の例はRaspberry Piの性能を利用する例だと言えます。Raspberry Piは安価なコンピューターであると同時に、高性能な部品なのです。Android端末は安価で高性能なコンピューターですが、部品には成り得ません。

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