3000万ドルの出資を獲得し2017年に発進する英国のAI向けプロセッサベンチャー「Graph core」

英Graph core社がIPUと称するAI向けプロセッサで世界のAI市場を狙う

AIの開発用コプロセッサは、現在であれば米nVIDIA社のTeslaか米Intel社のXeon Phiが採用されることが多いようです。これらは汎用チップ故に安価ですが、巨大な回路の割には性能はそれなりです。

Graph core社のIPUはそれらの10倍から100倍だそうです。ディープラーニング用のプログラムの専用プロセッサかと言うとそうでは無いらしく、競合する製品の中で最もフレキシブルだと言うことを謳っています。ディープラーニング用のクラウドコンピューティングサーバーをターゲットに据えているらしく、他のどのプロセッサよりも性能当たりのコストを抑えると謳っています。

フロントエンドはC++またはPython

フロントエンドはC++またはPythonになるらしく、非常に現代的な設計となるようです。この辺りの完成度はGraphcore社の命運を大きく左右するでしょう。nVIDIA社のCUDAはCベースの独自言語がフロントエンドとなっていますので、nVIDIA社に対するベネフィットとはなると思います。

IPUはどうやら低精度の演算ユニットを大量に詰め込んだもののようだ

ディープラーニングではFP16(16bit float演算)やINT8(8bit int演算)などの低精度演算を大量に使います。nVIDIA社のフラッグシップTesla P100ではFP16モードが実装されていて、INT8の能力やFP16の能力の向上をしきりにアピールしています。

低精度の演算能力はAI、特に近年メインストリームとなっているディープラーニングにおいて、重要な能力となります。Graph core社のIPUはそこをとことん突き詰めたプロセッサとなるようです。GPUにもXeon Phiにも当然無いアプローチなので期待が出来ます。

ディープラーニングによって本物のイノベーションが起きそうだ

特に組み込み系のシステムについて、自動検知の制度はとてつもなく重要です。例えば車の自動運転では、100%と言えるような超高精度の自動検知システムが必要になります。ディープラーニングはもしかしたらそれを可能にするかも知れません。

AIにはまだ眠っているイノベーションの種が沢山あります。ディープラーニングはその蓋を開け、世界が一気に想像もしなかったステージへ引き上げられる可能性を大いに孕んでいます。おそらくそのイノベーションは固定観念に縛られないベンチャーが起こすだろうと言われており、AIベンチャーは世界の潮流の一つとなっています。

向こう30年、IT界は世界を退屈させないでしょう。これから起こるであろうイノベーションを想像するだけでゾクゾクしませんか。

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